仏壇にある「チーン」は何ていう名前?何回鳴らすのが正解?
2017/08/03
目次
「チーン」の正式名称は?
毎年、お盆の時期が近づくと、
「今年も帰省ラッシュがニュースになる頃かぁ。」
とシニカルに捉えてしまう管理人です。
お盆に限らず、実家に帰ると仏壇にお線香をあげ、例の「チーン」を鳴らして手を合わせ・・・自宅に戻ってから着ている洋服が線香臭くなっていることに気がつくんですが、ある日その線香の残り香の中でふと疑問に思ったことがあります。
それは、
「あの“チーン”の正式名称は何て言うんだろう??」
「いつも適当に鳴らしてるけど、実は何回までとか決まりがあったりするんじゃなかろうか?」
ということ。
同じような「チン!」でも、もしそれがレンジなら、
「正式には電子レンジ」
と即答できますよね?
まぁ、大人としては当然のことです。
しかし、仏壇にあるあの「チーン」は・・・?
というわけで、今回は
「仏壇にある“チーン”は何ていう名前?何回鳴らすのが正解?」
についてお話します!
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その名は「お鈴(おりん)」
「チーン」の正式名称は、鈴(りん)と言います。
厳密には、宗派によって多少呼び名が違うらしいですが、一般的には鈴(りん)。
ちなみに鈴(りん)を叩く棒の方は、りん棒(りんばち)と呼びます。
鈴(りん)というのは、
本来読経の際に使われるもので、読経の始まりや途中、終わりに鳴らされるもの
なんです。
なので、実は
合掌や礼拝、ご焼香の際に鳴らすものではない
ということらしい。
管理人のおぼろげな記憶を辿ると、
「とりあえず3回鳴らせばどこの宗派でも大丈夫。」
みたいな魔法の言葉ばりのアドヴァイスをいただいてたんですが・・・。
一説には、
曹洞宗・・・3回
浄土宗・・・(合掌礼拝の場合は)鳴らさない
浄土真宗・・・(合掌礼拝の場合は)鳴らさない
というのもありました。
が、
鈴(りん)は元々お経の区切りを示すもので、読経の間や前後に叩くもの。
ということで、本来は、
一般家庭での合掌・礼拝の際に、鈴(りん)を打ち鳴らす必要はない。
が正解のようです。
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実は、鈴(りん)を鳴らすタイミングは決められているという話・・・
実は、お坊さんの経本には鈴(りん)を鳴らす(打つ)箇所・タイミングが指示されていて、読経の始まりや区切りに鈴(りん)を鳴らすように決まっているんだそうな。
まぁ、確かにお坊さんがお経をあげる場合には、鈴(りん)以外の鳴り物も叩き(鳴らし)ながらお経を唱えるわけで、各自が自分の好き勝手なタイミングで鳴らしていいはずはありません・・・。
さらに、宗派、またお経によっても鈴(りん)を鳴らすタイミング、回数は異なるのですね。
なので、厳密には
経本に書いてある指示に従って鳴らすのが正しいやり方
ということです。
元々は、お盆はもちろん、冠婚葬祭(?)その時々にお寺の住職が檀家の一軒一軒を歩いてまわり、そこでお経をあげていたわけで、その過程でそれぞれの家に鈴(りん)を置くようになったのではないでしょうか。
結論:鳴らす必要なないけど、鳴らしちゃいけないわけでもないらしい。
というわけで、
家庭の仏壇にある鈴(りん)は、読経ではない合掌や礼拝の場合には本来鳴らす必要がない
ということがわかってひとまず一件落着。
とは言いながら、みんながそのことを知ってるわけじゃないから、「チーン」を鳴らさずに仏壇を拝むと「何やら不信心な輩…。」と思われてしまうんじゃないかという、新たな不安も頭をもたげてきたりします。
正直なところ、「鳴らす必要がない」だけで「鳴らしちゃいけない」わけじゃないという解釈もなりたつのかな、と思います。
実際、管理人は、鳴らし方、鳴らす回数、鳴らすタイミングなど、諸説入り乱れ、あまり気にする必要は無さそうだとわかってスッキリしました。
そうは言っても、実家が地方でお寺さんと関係が深いなんて場合には、檀家寺に一度相談しておくと良いかもしれません。
というわけで、
「仏壇にある“チーン”は何ていう名前?何回鳴らすのが正解?」
についてのお話でした!
それでは、au revoir !!
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