お正月の切り餅で大福!?硬くならないの?
2016/10/10
お正月を過ぎる頃になっても、必ずと言っていいほど残っているのが切り餅。
管理人の家でも、実家の母から送られてくる切り餅が毎年冷蔵庫で硬くなっていきます…。
今さらお雑煮食べる気分ではないし、かと言って磯辺焼きもきな粉も飽きたし、他に何か残った切り餅で作れるものはないかと探してみたら・・・
ありました、「切り餅で作る大福」です!
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調べてみると、作り方は意外と簡単。
お正月の切り餅と水を加熱して柔らかく溶かし、そこに砂糖を加えて混ぜるだけ。
これで、大福の生地の出来上がり。
あとは、この生地であんこ(ここは手抜きして市販のものを使いました)を包めば出来上がりです!
餅って美味しいけど、けっこうあっという間に硬くなっちゃいますよね?
ところがこの大福、次の日でもけっこう柔らかいんです。
そもそも餅が硬くなるのは、デンプンの再結晶化というのが原因とされています。
ところが、砂糖や水あめなどの糖分を加えると、この硬くなるのを抑制できるんです。
お正月の切り餅に砂糖を使って大福の生地にすることで硬くならない
というわけだったんですねー。
ちなみに、甘さを抑えたい場合には、砂糖の代わりにトレハロース(甘味の弱い糖分)を使えば、砂糖の半分ぐらいの甘さになります。
トレハロースという名前から、人工の添加物を想像する人も多いですが、実はトレハロースというのは、きのこや酵母に含まれる自然界に存在する糖なのです。
細胞やたんぱく質を凍結や乾燥から守る役目を果たしているのがトレハロース。
甘さ控えめ(砂糖の約半分)で、硬化(硬くなること)を防ぐ作用は砂糖と同等ということで、和菓子なんかにはもってこいの存在なのです。
が、抽出するのがめちゃめちゃ難しく、かつては価格は1Kgあたり3万円~5万円もしたそうです。
大量生産する方法が見つからない限りは実用化は無理だとされていたこのトレハロースの量産に成功し、その特許を持っているのが岡山にある会社なんですって。
(そう言えば、東京・新宿の「追分だんご」に“甘くない大福”ってのがありましたが、あそこの大福もトレハロースを使ってるんですかねぇ。)
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さて、話が横道に逸(そ)れました。
肝心のお正月の切り餅で作る大福です。
材料は
砂糖・・・20g~30g
水・・・80~100cc(硬さをみながら調整)
あんこ・・・市販のもの
手順としては、
- 電子レンジを使って、水を加えた切り餅を柔らかくする。
- フライパンを使って砂糖と水を熱してシロップを作る。
- 餅をフライパンに入れて、練りあげる。
- 練り上げた餅に片栗粉をまぶす。(大福生地の完成)
- 出来上がった大福の生地であんこを包む。
といった感じ。意外と簡単でしょ?
砂糖や水の量は、生地の硬さや甘さの好みなどによって調整できます。
管理人の場合はフライパンを使いましたが、レンジとボウルだけで作るレシピもあるようです。
(管理人が参考にしたレシピはこちら。)
バリエーションとして、
・バナナ大福…あんこでバナナを包んで
・中華風ご団子…生地のまわりにごまをつけて、油であげて
・雪見大福…生地を切り餅+グラニュー糖と牛乳で作ってアイスを包んで凍らせて
なんてのも可能。
お正月の切り餅で作る、“硬くない大福” (“甘くない大福”のパクリ…。)
かなりおすすめです、是非ご賞味あれ!
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