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今さら訊けない「ボジョレー・ヌーヴォーって何?いつ飲むの?」

2016/10/10

先日、友人との会話の中で、「今年のボジョレーヌーボー、11月17日が解禁だね。」と言う話題になりました。

「あぁ、そうみたいだね。」と返答しながらも、そもそも普段からあまりアルコールを摂取しない自分は今一つピンとこないままその日は家路につきました。

とは言え、毎年この時期になると“ボジョレー・ヌーヴォー”が話題にのぼることは当然知ってますし、ボジョレー・ヌーヴォーが「その年のワインの新酒」であることぐらいは知ってます。

ただ、これまでボジョレー・ヌーヴォーを飲んでみた時に、いわゆるフレンチのコース料理で口にするような赤ワインの美味しさを感じたことは正直なかったのです。

同時に「他のワインと具体的に何が違うの?」とか、「そもそもワインって年数が経てば経つほど美味しくなるんじゃないの?」といった疑問もなんとなく抱きながら今まできてました。

というわけで、今さら訊けない「ボジョレー・ヌーヴォーって何?いつ飲むの?」について調べてみました。


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・ボジョレー・ヌーヴォーの“ボジョレー”はワインの産地(=地名)

 

ボジョレーというのは、フランスのブルゴーニュ地方の地区のひとつだそうです。
つまり、シャンパンやスコッチのように、特定の地方で作られたお酒(この場合はワイン)ということを意味します。

地域の名前ですから、“ボジョレー”といってもそこには当然かなりの数のメーカーがひしめきあっていることになるわけですね。


 

数ある醸造元の中でも、なんとボジョレーの帝王呼ばれる人物がいるそうです。

なんかイタリアン・マフィアみたいで物騒な響きですが、ジョルジュ・デュブッフ氏という醸造家がその人です。

この人が「ボジョレーワインをもっと広く楽しんでもらおう」と、それまでバラバラに働いていたぶどう農家を取りまとめて、ボジョレーワインの新酒(ヌーヴォー)イベントを企画したそうなんです。

もともとはいわゆる地酒だったボジョレーワインが、彼の熱意と情熱によって結果的には世界中で知られるようになったわけです、すごいことですよね。

(※ちなみにこのボジョレーの帝王=ジョルジュ・デュブッフ氏のヌーヴォー、日本ではサントリーが正規代理店となっているそうです。)

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・“ヌーヴォー”は「新しい」という意味で、その年収穫したぶどうで作った新酒のこと

 

本来は、その年に収穫したぶどうの出来を確認するための試飲ワインなんですって。
ボジョレーのワインは通常のワインと違い、発酵前に破砕させることをせずに、要はぶどうの房をそのまんまタンクにいれて発酵させるんですね。

そうすると、ぶどう自身の重さでぶどうがつぶれ、そこから流れ出る果汁で自然に発酵が始まって、タンクの中に炭酸ガスが充満するそうな。
中には当然つぶれないぶどうもあるわけで、そのぶどうは酵素の働きでアルコールやアミノ酸などの成分が生成される・・・自然の神秘ですね。

日本語だと「炭酸ガス浸潤法」っていうそうですが、このやり方で仕込んだワインは、通常のワインより渋みや苦みが少なかったり、味わいがまろやかになったりして、全体に軽いテイストになるということで、ボジョレー・ヌーヴォーを飲んだ時に感じるあの一種の物足りなさみたいなものは、ここから来るものだったんですね。

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ボジョレー・ヌーヴォーについてだいぶわかってきたところで、「あぁ、やっぱり日本人って・・・。」と思うようなデータも見つけました。

2007年と、少々前のものですが、なんとその年のボジョレー・ヌーヴォーの46%を日本が輸入していたそうです。全体の約半分・・・。
そもそも、日本人が1年間に消費するワインの量なんて、ヨーロッパの十分の一ぐらいらしいです。(イタリア人なんて日本人の20倍ぐらいは飲むらしいですよ。)
それが、ボジョレー・ヌーヴォーに関してだけは全体の半分を日本人が買い占めるという、ブームに踊らされる日本人の特性(?)そのもののエピソードですね。


・解禁日は毎年11月の第3木曜日

冒頭に書いた友人との会話で「今年は11月17日」って話がありましたけど、元々は11月11日が解禁日と決まっていたそうです。

このあたりがボジョレー地区で最も収穫の早いワインが出来上がるタイミングだったことと、サン・マルタンという聖人の日だったこともあったそうです。

ところがこの聖人の日が、「無名戦士の日」というものに変更になってしまったため、今度はサン・タルベールという聖人の日である11月15日に変更。

そしたら次は、その日に土日が重なるとお店がみんな休みなので売れ行き激減という非常事態に・・・。

結局は政府主導で「毎年、11月の第3木曜日」という変動解禁日に落ち着いたそうです。

(そう言えば、日本でも成人の日とかいろいろ変わっていますよね。)


 

変動解禁日であるこの「11月の第3木曜日」、時刻も午前0時と決められています。

そこに目を付けたのが、商売上手な方々だったんでしょうね。

日本の場合、日付変更線の関係上フランスよりも早く解禁日を迎えることになるのです。

かくして、「世界で一番最初のボジョレー・ヌーヴォーを!」と、全体の半分を消費するほどの大盛り上がりになったということみたいです。

 

さてさて、そんなこんなでいろいろ調べてみたボジョレー・ヌーヴォー、軽く冷やして(好みによって10℃~14℃ぐらいがいいみたい)飲むのが最適とのこと。冷蔵庫に入れて1時間ぐらいですかね?

軽い口あたりなので、どんな料理でもOK。

ボジョレー・ヌーヴォー独特の香りを楽しむためには、香り自体があまり強くないので、口の狭いグラスがいいそうですよ。

一時期ほどの大騒ぎにはなっていないからこそ、ちょっとした蘊蓄(うんちく)も交えて楽しむ今年のボジョレー・ヌーヴォーはいかがでしょうか?


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